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【オキシトシン情報局】オキシトシンの使用について

監修:まさのメディカルクリニック 冨田雅乃
オキシトシンの使用について

オキシトシンを精神障害関係で使用できるケースとは

オキシトシンは現状、自閉症などの精神障害関係では薬事法で認められていません。安易に個人輸入による利用は避けるべきですが悩みが深刻なケースなど制度策定を待つ余裕がない方々もいらっしゃるのが現実です。

このような方々へは医師の責任において以下の要件を満たしていればオキシトシンの使用も可能となります。
・治療や治験などの正当性のある行為であること
・治療内容に根拠や効果の期待が出来る理由があること
・患者に十分な説明をした上で同意を得ていること

監修の冨田先生はご子息が自閉症による治療対策としてオキシトシンを導入し、自身も利用してみたことで自閉症だけではなく更年期障害の症状の緩和の面でも有効性を感じたそうでご家族がこれらの症状で強くお悩みを抱えているようでしたらご相談ください。

点鼻薬と錠剤の違い

オキシトシンはスプレー式で鼻から吸い込むものがスタンダートな治療法となっています。ただし鼻炎の場合などでは効果が薄いケースも見受けられるようです。経口摂取も特別な製法を行うことで小腸からリンパを通じで吸収するものもあるそうです。一方で鼻から吸う場合でも、経口摂取でも脳へは移行しないと見る意見もありますし、実体験として改善事例が複数報告されているのも事実です。

いずれにせよ、気持ちを治療する行為ですのでデリケートなことに変わりありません。もし利用する状況になったとしても妄信的ならず冷静に分析・見守るのが大事といえるでしょう。

完治ではなく問題行動の改善

監修の冨田先生によるとオキシトシンは自閉症などの症状を完治させるわけではなく暴力行為や感情の爆発、自傷行為など問題行動の改善が期待できる治療とのことです。全ての自閉症の方への有効性は保証できませんがDHEA-Sの値が高いケースだと効果が期待できるとのことです。

冨田先生から処方を希望される場合は「血中DHEA-S値」をお近くの医療機関で計ってもらい、データを持参すれば相談可能だそうです。薬事法に認可されていないため自由診療となりますのでご了承ください。

現在流通している製品について

現在、日本の治験で使用されているオキシトシンスプレーはN社の点鼻タイプのものです。(安易な個人輸入を防ぐためイニシャルとさせていただいています。)最初は母乳の出を助ける薬として1960年代に承認されましたが90年代には商業的な理由から生産は中止されていたものですが現在の精神面への効果が期待されることから再び生産されている状況です。「摂取による効果はない」とも開発したN社のオーストラリア版ホームページのPDFで記述されていますがこれまでの臨床事例があるようにまだまだ研究が進められている段階です。コラーゲンの経口摂取が科学的根拠はないけど続けていると増える結果は見られるのと似ているかもしれませんね。

冨田先生が処方するのはB社の錠剤タイプです。前述していているように摂取では効果がないとされていて特に経口では通常消化されてしまうようですがB社の錠剤はBLAシステムと称した製法でリンパを通じて吸収できるとのことです。

■ 医師の見解では独断での使用は望ましくないオキシトシンサプリメント(ホメオパシー)
オキシトシンの製品を検索していると早めにHBC社のオキシトシンアクセラレーターなどの厳密には薬ではない製品が早めに目に付くこともあるようですがやはり利用は推奨されないようです。特別な製法でなく舌下にやるという効果自体がはなはだ疑問であることもありますが、身体的影響を与える場合オキシトシンは「ホルモン」です。ホルモン補充療法では血液検査のデータを慎重に見ながら方針を決めるなど十分な注意をしたうえで実施しています。

このようにホルモンを扱うことは慎重な判断が求められますのでオキシトシン製品の安易な個人購入は控えましょう。舌下タイプなのに鼻から吸い込むようなことも絶対にしないでください。

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